妊娠後期に急性妊娠脂肪肝にならないために注意すること
プレママ教室で妊娠中に起こる病気を勉強してきたんだ~!
急性妊娠脂肪肝は発症率が少ないからお医者さんも気づきにくい病気ポヨ。自覚症状も他の病気の症状や妊娠後期に起こる症状と似てるから、気を付けるポヨ~!
1.急性妊娠脂肪肝とは
妊娠後期(37週以降)に発症する、肝臓に脂肪が急速に蓄積して肝不全を引き起こし、母子ともに命の危険が及ぶ、非常に重い病気です。
1-1.原因
女性ホルモンの乱れや細胞中のミトコンドリアの代謝異常などが言われていますが、今のところはっきりとわかっていません。
1-2.治療方法
妊娠の終了以外になく、緊急帝王切開で出産する方法が取られます。
肝臓の働きが悪くなることで、腎臓や血液にも悪影響を及ぼし、腎不全や血液凝固不全(出血がとまらなくなる)、血液が酸性に傾くことで赤ちゃんにも危険にさらすことになります。
早期に見つけて、対処するしかありません。
1-3.発症率
1万人に1人程度と非常にまれです。
まれな症例なため、医師も気づきにくいというデメリットがあります。
昔は、致死率が80%と、大変危険な病気でしたが、現在では早期発見と対処ができるようになったため、10%程度となっています。
それでも、低くない数字ですよね。
1-4.自覚症状
吐き気、嘔吐、食欲低下、頭痛、だるさ、上腹部痛などです。
これは、妊娠後期に入ってお腹が急激に大きくなっておこる症状と非常に似ていて、これらの症状がすべて急性妊娠脂肪肝かといえばそうではありません。
肝臓の働きが悪くなって出てくる黄疸の症状が出たらすぐに医師に診てもらうのがいいでしょう。
妊娠の経過は順調だったのにある日突然、黄疸が出て病院に行ったら急性妊娠脂肪肝と言われて緊急帝王切開した例や、むくみがひどくて病院にいったら肝臓の数値に異常があったなど、妊娠の経過が良くても発症することがあるそうです。
普段の体調を把握しておいて、少しでも「おかしいな」ということがあれば、妊婦健診まで日数があったとしてもすぐに診てもらいましょう。
妊娠は病気ではない、といいつつも、常に危険が伴います。
不安がって外出を制限するのはストレスもたまるでしょうしすすめませんが、万が一外出先で体調不良になってもすぐに病院にいけるように、母子手帳や健康保険証は携帯して、何かの時にはすぐに対処できるようにしておきましょう。