妊娠中重いものを持つって基準は何キロ?どのくらいまで流産に影響無いの?
無理しちゃダメだよ~!
私、無理してるわけじゃないわよ♪
腰周りに負担がかかることで、流産を引き起こすこともあるポヨ~。
タロさんも心配するし、早産や破水したりと、いろいろリスクがあるから、気を付けたほうがいいポヨ!
そのあたりを詳しく調べていましたのでぜひご覧ください。
女性労働基準規則第2条では、断続作業として30キロ以上、継続作業では20キロ以上が危険有害業務として妊産婦を就かせてはならないと法律で決まっています。
しかし、厚生労働省の女性にやさしい職場づくりナビでは継続作業で6~8キロ以上は、負担の大きい作業と明示しています。
目次
1.妊娠中に重いものを持ったらどうなるの?
妊娠中に妊婦さんが重いものを持つことによって、腰周りに過度の負担がかかります。
負担をかけ過ぎると、子宮収縮を起こし、流産を引き起こす可能性があります。
なので、できる限り妊婦さんは、重いものは持たないことが望ましいと言われています。
周りの人に相談して、なるべく無理しないでください。
妊娠初期の流産のほとんどが、染色体異常によって赤ちゃんが育たなかったことが原因とされています。
しかし、もしタイミング的に重いものを持った後に流産にしたら、もしかしたら自分の行動が原因で流産してしまったのではと悔やむことにもなりかねません。
また、妊娠中期・後期には早産や破水の可能性も出てきます。
早産や破水によって赤ちゃんが未熟な状態で産まれることもありますので、危険性のあることは妊娠中は避けたほうが無難です。
2.何キロまでなら大丈夫?
重いものを何キロまでなら持って大丈夫なのかについては、個人の体型や筋力、日ごろの運動量など個人差が大きいので一概には言えません。
自分が重いなと思ったものは持たないのが一番です。
安定期に入ったからと油断するのも大間違いです。
ですが、もし仕事上で重量物を扱うお仕事をされている方には下記の制限が決められています。
2-1.労働基準法では?
労働基準法に母性保護のための「女性労働基準規則」男女雇用機会均等法における母性健康管理の措置より
- 継続作業20キロ
- 断続作業30キロ
2-2.母性健康管理指導事項では?
妊産婦の方が医師等からの指導を企業に伝える手段の「母性健康管理指導事項連絡カード」にある項目『負担の大きい作業の制限』では、女性労働基準規則第2条の3分の1程度の重量で負担の大きい作業と定めています。
- 継続作業6~8㎏以上
- 断続作業10㎏以上
上記の制限を超える仕事をされている場合は、事業主に申し出てみましょう。
事業主は申し出を受け入れなければならないという決まり(男女雇用機会均等法)がありますので、申し出を無視することはできません。
この重さまでなら確実に大丈夫というものではありませんので、お腹が張りやすかったり、痛みが出るようなことがあれば制限以内であっても続けるべきではありません。
参考: 厚生労働省委託母性健康管理サイト
3.重いものを持つ以外にもこの作業はダメ!
男女雇用機会均等法では
と明記されています。
そのため、重いものを扱う作業以外にも下記のような作業に従事している場合には、デスクワークや、負担の軽減を行うことが望まれます。
- 外勤等連続的歩行を強制される作業
- 常時、全身の運動を伴う作業
- 頻繁に階段の昇降を伴う作業
- 腹部を圧迫するなど不自然な姿勢を強制される作業
- 全身の振動を伴う作業 等
4.育児中の妊娠の場合は?
初めての妊娠であれば、基本的には安静に日々を過ごし、旦那さんに重い荷物の買い物などをまかせるのも可能です。
しかし、2人目以降の妊娠で、小さい子供を育児中だとしたら?
年子などで妊娠した場合には、まだ抱っこが必要な赤ちゃんを育てながら妊娠生活を送ることになります。
妊娠しているから上の子(赤ちゃん)の子育てを放棄するわけには行きません。
抱っこしてと泣かれる場合も充分にあります。
産婦人科の先生に相談しながら、あなたの体調を考えて、出来る限りの事をしてあげましょう。
一般的には、流産や早産の危険が高まるので、抱っこは控えた方が良いと言われると思います。
ただでさえ、妊娠中で身体が自由に動かせなく、外で一緒に走り回って遊んであげられない等あり、上の子には寂しい思いをさせてしまうかもしれません、一緒に運動して上げられない分、心に寄り添って大切に考えていると言う気持ちを伝えましょう
5.まとめ
妊娠中に何キロなら持って大丈夫!とは一概には言えません。
ですが、仕事上の制限は上記のように明確に決まっていますので、もしなにか根拠が必要な場合には上記のような制限があることを知っておくと有益かと思います。
妊娠中に赤ちゃんを守れるのはお母さんだけです。
周りからなにを言われても赤ちゃんを危険にさらす状態にはならないように頑張りましょう。