生理時に出る黒い血の塊の正体はなに?深刻な病気?不妊の原因になる?
何かの病気だったらどうしよう…
でも、20代後半~30代の女性にはめずらしいことじゃないみたいポヨ~
赤ちゃんができにくいとか、不妊の原因にはならないの?
だけど、固まった経血以外にも経血の量が大幅に変化したり、体に不調が現れた時は病気になっている可能性がもあるから、受診したほうがいいポヨ!
黒い血の塊が出たり、レバーのようなものが出たり…
これって一体なんだろうと気になったことはあるはず。
ここではその原因と潜んでいる病気についてお話ししたいと思います。
目次
1.黒い血の塊の正体は?
黒い血の塊やレバーのようなものの正体は経血が子宮内である程度、凝固して出てきたものです(コアグラと言います)。
経血は血ですので、時間が経つと固まります。
本来、その固まる成分を分解して経血が溜まることのないように排出を助ける成分が子宮内膜には存在するのですが、なんらかの原因で経血の量が
多かったり、子宮内膜が厚かったりした場合にはその成分の働きが追いつかず、経血が固まりかけてしまうことになります。
そのため、子宮内で固まりかけた経血が塊やレバー状の状態で排出されることがあります。
2.実はこんな病気の可能性あり
子宮内膜の厚さは女性ホルモンの分泌が多いことが主な原因なので、子宮の内膜が厚いことによってコアグラが出ることは性的に成熟した20代後半や30代には決してめずらしいことではありません。
ですが、病気が原因で経血量が増えたり、子宮内膜が厚くなりすぎる場合があります。
代表的な疾患として下記のような病気が考えられます。
2-1.子宮内膜症
子宮内膜は本来、子宮の内側にしかないものですが、それが卵巣や腸・膀胱などの腹腔内臓器やまれに肺やへそなど、子宮とは違う場所に発生する病気です。
生理周期に合わせて出血を起こすため、子宮と違い出口のないほかの臓器では、出血が溜まったり周りの組織との癒着を起こしたりするため、痛みが生じるほか、子宮内膜が発生した場所によってさまざまな症状が発生します。
2-2.子宮筋腫
子宮内や子宮の筋層部分などにできる良性腫瘍です。
大きさや場所などにより、無症状のものから生活に支障をきたす症状が表れる場合もあります。
2-3.子宮腺筋症
子宮内膜が子宮の筋肉の中にできて増殖する病気です。
増殖していった結果、子宮の壁が分厚く固くなっていくため、生理痛が激烈な痛みになります。
3.こんな症状があれば必ず病院へ
コアグラが出る以外に下記のような症状がある場合は、上で紹介した子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患になっている場合がありますので、早めに婦人科を受診しましょう。
3-1.生理周期に関連のある症状
- 強い下腹部痛・腰痛
- 胃腸障害(吐き気・嘔吐・お腹が張った感じ・下痢など)
- 頭痛
- 食欲変化(不振・過剰)
- 経血量の増加
- 疲労感・脱力感
3-2.生理周期に関連しない症状
- 下腹部痛
- 排便痛
- 性交痛
- 外陰部にしこりのようなものがある
4.不妊との関連は?
子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの婦人科疾患は不妊の原因となります。
コアグラの原因がこれらの婦人科疾患である場合、不妊症となる場合があります。
コアグラが原因で不妊になるわけではないので、コアグラが出る原因を調べるためにも婦人科の受診をおすすめします。
早めの受診で適切な治療を受けることができれば状態も良くなりやすくなります。
5.まとめ
黒い血の塊やレバーのようなものが出たら、一体自分の体になにがあったんだろうと不安になることでしょう。
コアグラの他に上記のような症状がある場合は婦人科疾患が隠れている可能性があります。
婦人科への受診は初診ですとなかなかハードルが高いかもしれませんが、この記事を読んだことをきっかけにぜひ受診してみましょう。
ずっと原因のわからないまま、もやもやするよりも受診するほうが長引かずに済みます。
さっそく近くの病院のホームページを探して予約してみましょう。