分娩開始の合図って判断できる?分娩時の注意点を助産師さんが解説
不安なら、少しでもその時にどんなことが起こるか、一緒に確かめておこうか!
助産師さんに出産時の注意点聞いておいたから読むポヨ!
ありがとう、葉ちゃん!
心配なときやあまりにも痛いときは我慢せずにすぐ病院に連絡するポヨ!
目次
1.出産時の注意点は?
みんな普通に出産しているけど、出産(以下分娩)ってどういう風になるのか、初産婦さんであれば特に心配になりますよね。
以前に経験している経産婦さんでも、以前と同じような分娩になるとは限りません。
今回は分娩時の注意点について簡単に紹介します。
2.分娩開始の合図
2-1.陣痛
妊娠後期になると、生理痛のような痛みを伴う、お腹の張りが増えてきます。
分娩が近くなると特にお腹の張りは多くなり、痛みも強くなってくるのが特徴です。
陣痛の数え方としては、一番痛いときの間隔で数えます。
例えば、1:00に一番痛くなったとして、次が1:06、1:12、1:18であれば6分の間隔の陣痛です。
間隔が10分以上あくような場合もあります。
そのような場合はまだ陣痛というわけではなく、前駆陣痛といって、陣痛の前段階です。
規則的に10分以内の間隔でお腹の張りと痛みがある場合は陣痛といえます。
陣痛は初産婦さんであれば、5分間隔、経産婦さんであれば、遅くても7~8分間隔になったら病院へ連絡するようにしてください。
2-2.破水
陣痛を感じる前に破水をする場合もあります。
破水は流れ出るように出る場合だけでなく、尿漏れ程度の場合もあります。
破水で流れ出る羊水はよく「魚の腐ったような生臭い匂い」と例えられています。
もし、おりものが水っぽく、いつもと違うような匂いなら破水の可能性もあります。
破水かなと悩んだ場合は早めに病院へ連絡をしましょう。
2-3.おしるし
分娩が近くなると赤ちゃんが産道を通るために子宮の入り口が開きます。
それに伴って、おりものと一緒に粘り気のある褐色~赤色の出血がでます。
それをおしるしと言います。
おしるしは分娩が近くなるほど増えてくるものです。
おしるしがおりものシートに付いて、お腹の張りはあるけど、下腹部周辺の痛みがないときは、分娩に備えて、子宮の入り口が広がっている状態でしょう。
おしるしが増えてきて、陣痛も規則的にある場合は病院へ連絡しましょう。
3.特に注意する点
3-1.陣痛時の注意点
痛みの感じ方はそれぞれです。
下腹部が痛む方もいれば、腰が痛む方、肛門が痛む方、足の付け根が痛む方、それぞれです。
下腹部周辺が規則的に痛くなるようなら陣痛の可能性があるので、一度病院へ連絡し、症状を話しましょう。
3-2.破水時の注意点
破水したかもというときは、入浴・シャワーともしないようにしてください。
破水は赤ちゃんを包んでいる膜が破れ、その中の羊水が流れ出ている状態です。
もし、入浴やシャワーなどで菌が入ってしまうと赤ちゃんが危険です。
破水したかもしれないときは、入院の準備をし、病院へ急いで連絡しましょう。
また、破水時、衣服が汚れてしまうくらい大量の量の破水をする場合があります。
羊水が少なくなると赤ちゃんが苦しい状態になってしまうため、大量に破水している場合は安静を保って病院受診しましょう。
3-3.出血時の注意点
分娩時、おしるしという粘り気のある出血があります。
色は褐色~赤色のものです。
量は個人差がありますが、1回で出る量は分娩間近でも昼用のナプキンで収まる程度です。
もし、潜血で真っ赤な出血があったり、1回量が夜用ナプキン程度もあるときは、おしるしではない可能性もあります。
早急に病院へ連絡してください。
3-4.継続的な腹痛
陣痛は規則的な下腹部痛です。
継続的な腹痛は、胎盤がはがれかけている可能性があります。
この状態は母子ともに危険な状態です。
お腹の張りが継続的で且つ、我慢できないほどの痛みであれば、早急に病院へ連絡し、支持を仰いでください。
4.最後に
初めての出産でわからないことの多い初産婦さんには、病院から母親学級の参加が義務付けられているところが多いです。
経産婦さんだと参加免除になったりもしますが、前回の分娩がうまくいったから、今回の分娩もうまくいくとは限りません。
時間が空いていれば尚更違う点も出てくるでしょう。
『無事出産を終えた』『何事もなかった』となる出産が一番です。
分娩間近になったら特に自分の体調の変化に気を付け、ぜひ思い出深い、素敵な出産にしてください。