妊娠中の風邪は胎児に影響あり?妊婦さんの為の風邪を引かないための体づくり
産婦人科の看護婦さんに風邪の予防方法や、妊娠中の風邪が赤ちゃんにどんな影響があるのか聞いてみたポヨ。
さらに妊娠中は赤ちゃんへの薬の影響が心配されるため、簡単に薬を飲むことができません。
ここでは、風邪を引かないための体づくりの方法についてお話したいと思います。
目次
1.なぜ風邪をひきやすくなるの?
通常、からだにウイルスや細菌といった異物が侵入すると、免疫細胞が反応して攻撃を加えるのですが、妊娠中は赤ちゃんを攻撃してしまわないように免疫機能がゆるくなった状態になります。
さらに、妊娠初期にはつわりによる体力低下、妊娠中期以降は子宮が大きくなることによって肺活量が低下し、赤ちゃんと自分の分の血液を回す必要があるため心臓への負担が大きくなり、心肺機能が低下します。
これらの状態によって、妊娠中は風邪を引きやすくなっているため、予防することが非常に大事になってきます。
2.赤ちゃんにどんな影響があるの?
風邪自体は赤ちゃんへの影響はありません。
胎盤が風邪菌をブロックするため、赤ちゃんが風邪をひくことはありません。
ですが、お母さんの風邪の症状がひどくなることで切迫早産に繋がる恐れがあるため、風邪をひいたら早めに治療をすることが大切です。
かかりつけの産婦人科で、妊娠中に飲んでも大丈夫なお薬が処方されますので、早めに受診するようにしましょう。
市販の薬には赤ちゃんへ影響がある成分が入ったものがあるため、自己判断で飲むことのないように中止して下さい。
一般的な風邪の菌ではなく、風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、B型肝炎ウイルス、トキソプラズマなどの微生物は、お母さんから赤ちゃんに感染して、赤ちゃんに病気を起こすことがありますので、これらの感染症にかかっている人との接触は避けましょう。
3.風邪の予防方法
風邪は、免疫力を上げたり、感染の機会を減らすことで予防ができます。
妊娠中は免疫力が下がるので少しでも免疫力上がるように、下記のような生活をするようにしましょう。
3-1.手洗いうがいの徹底
手洗い・うがいは感染予防に重要です。
特に外出後や食事の前にしっかり手を洗うようにしましょう。
調理時に生肉を扱う時、ガーデニングをする時、動物(猫など)の糞を処理する時などは、使い捨て手袋を着けるか、その後、丁寧に手を洗いましょう。
3-2.栄養バランスの整った食事を摂る
食事は体の資本です。
必要な栄養素を摂らないとそれを補うために体に負担をかけてしまうため、免疫力の低下に繋がります。
赤ちゃんの体を作ったり、お母さんが出産に耐えれるよう体力ををつけたりするためにも、栄養豊富な食事を摂ることは非常に重要です。
風邪予防に重要と言われているのが、ビタミンや葉酸です。
粘膜の動きや免疫細胞の動きを活性化する作用があります。
3-3.睡眠をしっかり摂る
睡眠を十分取ることで脳や体が休まり、免疫力が上がります。
睡眠不足は赤ちゃんの発育にも悪影響を及ぼすため、しっかり睡眠を取るようにしましょう。
3-4.人混みを避ける
風邪は人から感染することで発症しますので、人混みは避けたほうがいいでしょう。
人が多いと、それだけ多くの菌やウイルスに感染する機会が増えることになりますので、不要な外出は避けるようにしましょう。
また、外出時にはマスクを着用して、感染の機会を少なくするようにしましょう。
4.まとめ
妊娠中は風邪を引きやすく治りにくいため、できる限りの予防をしておきましょう。
また、家族の人が風邪をひくと、どうしても感染しやすい環境になってしまうため、妊婦さん本人だけでなく、その家族も風邪の予防をすることが必要です。
もし家族に風邪をひいている人がいる場合は、寝室は別にするなどの対策を取りましょう。
風邪をひいてしまった場合は、市販の薬は絶対に使わずに早めに受診して、初期症状の段階で治療するようにしましょう。