つわりで食事が食べられない!赤ちゃんへの影響は?
もし、つわりで食べれないことが心配でも水分補給と葉酸の摂取さえしっかりしていれば良いポヨ!
ジュースとか飲みやすい物なら何でもいいの?
経口補水液やスポーツドリンク、炭酸飲料などは手軽で飲みやすいポヨね!
目次
1.待望の妊娠!
喜びも束の間、襲ってくるつわり。
つわりは妊婦の8割が経験するものです。
妊娠6週ごろから1~2か月続きます。
症状として、胃がむかむかする、吐き気、嘔吐などで、食欲がなくなったり異常に食べたくなったりします。
また、ちょっとした食べ物のにおいで気分が悪くなったり、妊娠前よりも味覚や食べ物の好みが変わったりします。
2015年に出産した私自身、妊娠初期は、すっぱいものが食べたくなったり、温かいご飯よりも冷たいうどん、そばを食べるようになったり、肉類をあまり食べられなくなったりしました。
『お腹に赤ちゃんがいるのに、ちゃんと食べないといけない!』
『栄養バランスの良い食事をしないと赤ちゃんに悪い影響があるのでは』
と、いろいろと心配になりますよね。
けれど安心してください。
妊娠初期の赤ちゃんは身体も小さく、必要な栄養素もそれほど多くないため、お母さんの食事がダイレクトに影響するというわけではありません。
多少、食事が偏っていたとしても、お母さんの体にある程度栄養素が貯められているため、まずはそのストック分が赤ちゃんの成長に使われます。
2.水分摂取はしっかりと!
しかし、注意しないといけないことがあります。
それは水分。
人間の体の60~65%は水分です。
私たちの体はたくさんの細胞でできており、細胞の中や細胞と細胞の間、血液、リンパ液、腸液など体のいたるところに水があります。
何日か食べなくても私たちはもともと体に蓄えられている脂肪などを使って生きることができますが、水は違います。
体の中の水分が失われると、呼吸したり、脳を動かしたり、体を動かしたりする働きが悪くなってしまいます。
すると、最悪死に至ることもあります。
妊娠初期のつわりで怖いのが、この水分不足です。
嘔吐が激しく、水すら摂れないといったひどい状態(妊娠悪阻といいます)が続くと、体の水分が奪われる上に補給できないため、ママの身体が危険な状態になります。
すると、ママだけでなく、お腹の赤ちゃんも命が危なくなってしまいます。
ですから、つわりの頃は多少食べられなくても水分だけは摂るようにしてください。
また、水分すら受け付けないほどひどい症状の場合は、妊婦検査をしてもらっている産婦人科で受診するのをおすすめします。
点滴によって水分を補給するなど対処してもらうことができます。
水分と一言に言っても、お茶やジュース、スポーツドリンクまで様々なものがあります。
つわりがひどい時などは、飲みやすいものを飲んでもらうのが良いでしょう。
ただ、砂糖の多いものは虫歯の原因にもなるので、がぶ飲みは避けてください。
つわりの時期は、空腹になると気分が悪くなるとも言われています。
外出時にはお茶を持ち歩くなど対策をしておくと良いでしょう。
また、寝ている間に水分補給ができるように、枕元にもお茶のペットボトルを置いておくと安心ですね。
ここで、管理栄養士おすすめの水分補給アイテムを紹介します。
2-1.経口補水液「OS-1」
大塚製薬が製造している水分補給用の飲料水です。
ドラッグストアでよく売られている商品です。
発熱時や下痢嘔吐などで水分不足のときに水分が体に吸収されやすいようにミネラル分や糖分が調整されています。
スポーツドリンクよりも糖分が多めになっています。
2-2.スポーツドリンク(ポカリスエット、アクエリアスなど)
飲料メーカー各社が販売しているスポーツドリンクもお勧めです。
カロリーゼロのものもありますが、食事がとれていない場合はカロリーゼロのものよりカロリーのあるタイプをお勧めします。
こちらもゼリータイプが販売されているので、飲みやすいものを選ぶとよいでしょう。
2-3.炭酸飲料
つわりの症状によっては、炭酸飲料のシュワシュワとした感じが良いという人もいます。
もちろん、個人差があるため、炭酸飲料が合わないという人もいます。
喉ごしが良いため、ついついたくさん飲んでしまいがちですが、炭酸飲料には砂糖も多く含まれており、虫歯の原因にもなります。
飲んだあとは歯磨きを欠かさずに。
歯磨きで気分が悪くなる方は、水で口をすすぐだけでもしておきましょう。
参考: サントリー『サントリーのエコ活 水大辞典』より
参考: 大塚製薬『OS-1』
参考: 日本医科大学多摩永山病院
3.葉酸は忘れずに摂取を
そして、この時期忘れてはいけないのが、葉酸の摂取です。
胎児の神経管閉鎖障害を防ぐために、妊娠1ヶ月前~妊娠3か月ごろまでは葉酸を1日400μg摂取することが厚生労働省が推奨しています。
しかも、この葉酸は、体内での利用効率のよいタイプの葉酸のことを指します。
食品中の葉酸は体内での利用効率が良くないため、栄養補助食品の葉酸から補うことが推奨されています。
つわりの時期は食事が摂取しづらいですが、葉酸のサプリメントは飲みやすい形状になっていますので、摂取量を守って摂るようにしましょう。
葉酸はビタミンBの一つで水に溶けるものですが、摂取しすぎると体調悪化の原因となります。
必ず摂取目安量を守りましょう。